一人旅の記録

一人で行動することが好きな20代男性の記録です

東京一人旅9~新宿区 第99回夏の西東京大会決勝「早実×東海大菅生」観戦記 その1

7月30日(日)午前9時30分頃。

僕は予定通り明治神宮野球場にいた。

目的は前の記事にも書いた通り、早実・清宮幸太郎の最後の夏の試合を見届けるためだ。

 

第99回夏の甲子園予選、西東京大会決勝のカードは早実×東海大菅生であった。

早実が決勝まで進出してくるのは予想通りだったが、もう一方は日大三だと思い込んでいたので、そういう意味で当ては外れた。

困ったことに、東海大菅生は個人的にあまり印象が宜しくない学校なのである。

その理由は僕が大学生の頃まで遡る。僕は大学時代某牛丼屋で働いていたことがあったのだが、わずか4か月ほどでその牛丼屋を辞めてしまった。原因は東海大菅生を出た男の先輩からの虐めで、お陰で僕は東海大菅生という学校に対し、非常に嫌なイメージを持ってしまったというわけである。まあその虐めてきた先輩は野球部とは全く関係無いようだったし、東海大菅生野球部には全く非はないんだけども。

ただ一方で、早実・清宮に対するメディアの過剰な報道にも嫌気がさしている僕なので、ぶっちゃけどっちが甲子園に行ってもいいというのが正直なところあった。

それでも、高校野球ファンとして今回の一戦はさすがに見逃せない。

幸い現住所から神宮球場へは普通に通える距離だし、仕事も日曜で休みである。

そういうわけで、今回は実際に現地に赴き、清宮最後の夏の試合をこの目で見届けることにした。

 

さて、今回の試合観戦に当たって、最も注意を要した項目が「時間」である。

実は昨秋の東京大会決勝も神宮球場まで観戦に行ったのだが、その時は試合開始からちょっと遅れて到着しただけで、ありえないレベルの長蛇の列が神宮球場チケット売り場から並んでいた。

それでも何とかチケットは購入し途中から観戦できたものの、今回は夏。前回と同じようなお気楽気分で球場に向かっていたら絶対に満員札止めを喰らって球場にすら入れなくなる、と危機感を募らせていた僕は、事前に2ちゃんねるでリサーチをかけたうえで、試合開始予定から3時間以上前の9時半頃には神宮球場に到着した。

さすがにこの時間ならとりあえず中には入れるだろう、という2ちゃんねらーの読み通り、昨秋よりも遥かにスムーズにチケットを購入でき、中へと入ることができた。

 

ちなみに、高校野球の地方大会の場合、どこで観戦したとしてもチケットの値段は一律となっている。

なので、観戦料数百円でも、早くに行けばバックネット裏の特等席にも座ることができてしまったりする。

今回はあまりにも注目度が高い試合のため、9時半に行ってもバックネット裏が取れるかどうかはかなり微妙だと思っていたが、一人だし一応席を探してみることにした。

が…、見渡す限りほとんどの席は埋まっている(大多数は無人で場所取りがされてるだけだったけど)。

しかし今回は一人という人数の利を珍しく生かして、ホームベースちょうど後方の特等席を確保することに成功した。

 

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こんな良い席、プロ野球の試合で座ったことは当然ないが、もし座ろうとしたらヤクルトホームゲームの場合、4200円もするそうである。

しかし今回は早めに来ただけで800円で済んだ。

また、もし二人以上で来ていたらそもそも席を確保できていなかっただろうことも含めると、実は高校野球の地方大会観戦って、お一人様にとっては相当コスパの良い趣味なような気がした。

 

 

さて、席を確保できたところまでは良いものの、ここから試合開始までの3時間以上、席を手放さないためにひたすら座り続けるという作業が始まる。

まあタオルだけ置いたりして、場所取りをするのも良かったのだが、個人的にそういう行為はあまり好かないので、意地で試合開始までその席に居座り続けた。

幸い天候は直前に降った雨のおかげで、7月末にしては涼しく、暑さによる不快感がなかったのは良かった。

とりあえずスマホは残りの充電を考えるとあまりいじれないので、せっかく購入したのにまだ読んでいなかった週刊ベースボールの第89回選抜総決算号を読んで時間を潰した。

 

11時過ぎ頃。

入場券の完売が発表されて少しして、ようやく両校の選手がグラウンドに姿を現した。

早実がライト側芝生、東海大菅生がレフト側芝生に集まってウォーミングアップを始める。

こういうウォームアップって、そういえばプロも含めて注目して見たことがなかったような気がするけど、改めてよく見てみると、各チーム毎の違いが見て取れてそれはそれで面白かったりする。

 

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早実の選手たちはシートの上で、じっくり静的ストレッチと体幹を行い、それから動的ストレッチ、動きづくりへと体を動かしていっていた。

 

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一方東海大菅生の選手は、ジョギングから始め動的ストレッチ、変形ダッシュ、ラダーへと移り、早実に比べかなり体を動かす時間を多く取っていた印象があった。

 

12時前には両校とも一度ベンチへと引き上げ、再び暇な時間ができる。

そしてバックネット裏の方では、これまで場所取りだけがされていて無人だった席にようやく人が集まりだした。

僕の周りは、東海大菅生を応援するおじさんおばさん達に囲まれたのだが、この人たちの話に聞き耳をたてると、中々面白い話を聞けた。

例えば今日の球審は東都の人だから、早実贔屓の判定になることはないだろう、とか。

そして何より、東海大菅生がここ3年連続決勝で甲子園行きの切符を逃しているという事実、そして今夏未だ東海大系列の学校が甲子園行きを決めていないという現状から、是非ともこの試合菅生に勝ってほしいという熱い思いが伝わってきた。

そういう話を聞いていると、こちらとしてもちょっと菅生に気持ちが傾いてきた、ところで両校の選手が再びグラウンドに姿を現した。

 

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両チームともまずはキャッチボールなどで体をほぐし、次いで早実→菅生の順でノックが始まった。

 

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改めてバックネット裏から試合前のノックを見てみると、両校とも監督さんの流れるようなノックにただ純粋にすげー、という気持ちになった(特に早実の和泉監督は、50代も半ばなのに凄い元気だった)。

 

午後一時。

ノックも終わり、いよいよ両チームのオーダーが発表され、試合開始がすぐそこまで迫った。

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注目の早実・清宮(写真中央)。

にしても本当に軽々とバットを振る。

そしてでかい。

周りからは「ベーブルースだ」なんかと揶揄されていたが、僕からしたら「ドカベン」のあだ名が一番しっくりくるような気がした。

もし彼のポジションが捕手だったら、実力的にも絶対にドカベンと呼ばれていただろう。

 

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そして午後1時10分。

両校の選手及び審判団が整列し、一礼。

いよいよ西東京代表を決める熱戦の火蓋が切って落とされた。

 

続く